Appleは、10月30日（水）に店頭に並ぶAirPods Proの動作に必要なiOSおよびiPadOS 13.2をリリースし、iPhone、iPad、HomePodにいくつかの新機能を追加しました。

最も期待されている機能の一つがDeep Fusionです。A13 Bionic Neural Engineのパワーを活用し、複数の露出で撮影した写真を組み合わせることで、低照度環境下でもディテールや質感を際立たせる写真を生成します。この機能はiPhone 11、11 Pro、11 Pro Maxで動作し、複数のショットをピクセル単位で比較することで、この技術で撮影したどの一枚の写真よりも鮮明な合成画像を生成します。Deep Fusionの実際の例を見るには、フェデリコによる最近のローマフォトツアーをご覧ください。また、カメラアプリでは、iPhone 11、11 Pro、11 Pro Maxで初めて、アプリのUIからビデオ解像度を変更できるようになりました。

毎年秋の恒例行事となっている通り、Appleは本日のアップデートに新しい絵文字を追加しました。iOS 13.2およびiPadOS 13.2ベータ版で公開された新しい絵文字には、車椅子の人、手をつないでいる人の肌色サポート、ナマケモノ、ワッフル、あくび顔、スカンク、ニンニク、ヨーヨー、フラミンゴなど、70種類以上の絵文字が含まれています。

iOS 13.2およびiPadOS 13.2では、新しいAirPods Proのサポートに加え、Siriが新しいメッセージが届いた際にAirPods経由で通知する「メッセージアナウンス」機能が追加されました。HomeKitは、セキュアビデオとHomeKitルーターのサポートも開始しました。セキュアビデオは、家庭用防犯カメラで撮影された映像を安全に保存するために設計されており、人、動物、車両の検知機能も備えています。また、iPhoneまたはiPadのホーム画面からクイックアクションでアプリを削除できる機能が初めて追加されました。

Appleのショートカットアプリも、iOS 13.2およびiPadOS 13.2の一部としてアップデートされました。Apple Watchで動作するようになったため、ショートカットをより柔軟に実行できるようになります。また、ポッドキャスト用の新しいフィードURLプロパティと、Handoff再生アクションが追加されました。これらはぜひ試してみたい機能です。「元に戻す」機能を使えば、パラメータの変更を元に戻すことも可能です。

Appleは、Siriのプライバシー設定に新たな設定を追加しました。これにより、ユーザーはSiriと音声入力の音声をAppleに保存することを許可するかどうかを決定できます。Siriと音声入力の履歴も設定から削除できます。

WWDCで発表されたHomePodですが、AppleはHomePodにいくつかの新機能を追加しました。マルチボイスサポートにより、HomePodは家族内の様々なメンバーの声を認識し、それぞれにパーソナライズされた体験を提供できます。HomePodのもう一つの大きな特徴は、音楽、ポッドキャスト、通話のHandoffサポートです。iPhoneをHomePodにタップするだけで、iPhoneではなくHomePodでオーディオを再生できます。HomeKitシーンは音楽のサポートを追加し、HomePodは雨音などのアンビエントサウンドを再生できるようになりました。さらに、ユーザーはHomePodで音楽やアンビエントサウンドのスリープタイマーを設定することもできます。