本日、WWDC での約束通り、Unity は VisionOS 開発者向けに PolySpatial というベータ版テクノロジーをリリースしました。これは、開発者がアプリやゲームを Vision Pro に移植できるように設計されたもので、Apple は Vision Pro を 2024 年初頭に発売すると発表しています。

AppleのVision Products Group担当副社長、マイク・ロックウェル氏は、Unityのプレスリリースで次のように述べています。

Unityの堅牢なオーサリングツールを用いて素晴らしい3D体験を構築してきた開発者の巨大なコミュニティがあることを私たちは知っています。そして、彼らがApple Vision Pro向けのアプリを開発してくれることを大変嬉しく思います。UnityベースのアプリやゲームはApple Vision Pro上でネイティブに動作するため、低遅延パススルーや高解像度レンダリングといった画期的なVisionOS機能を利用できます。これにより、Unity開発者はApple Vision Proの強力かつ独自の機能を最大限に活用できるようになります。どのような素晴らしい体験が生まれるのか、今から待ちきれません。

Unity のプレスリリースでは、Triband が同スタジオのゲーム「WHAT THE GOLF?」を visionOS に導入することも明らかにされました。

Unity は、PolySpatial のベータ版を試用したい開発者向けの申し込みプロセスを開始し、次のように述べました。

UnityはAppleとの協業により、この新しい空間コンピューティングプラットフォームであるApple Vision Pro向けに、没入型のゲームやアプリを作成するための使い慣れた強力なオーサリングツールを提供できることを大変嬉しく思います。アプリでは、AR FoundationやXR Interaction ToolkitといったUnityの人気機能に加え、パススルーやDynamic Foveated Renderingといった機能もご利用いただけます。

Unityの新しいPolySpatialテクノロジーとvisionOSの緊密な統合により、アプリをShared Spaceで他のアプリと並べて配置できます。Unityのオーサリング機能とシミュレーション機能にRealityKitのマネージドアプリレンダリングを組み合わせることで、Unityで作成されたコンテンツは、違和感のない見た目と操作性を実現します。

Unity PolySpatial に興味のある開発者は、同社のブログ記事で詳細を知ることができます。ブログ記事には、追加の Unity および Apple 開発リソースへのリンクが掲載されており、こちらから PolySpatial ベータ版にサインアップできます。