紙のカレンダーに比べてデジタルカレンダーが持つ最大のメリットの一つは、管理の容易さです。例えば、カレンダーアプリでは定期的なイベントの概念が分かりやすいのに対し、紙のカレンダーに同じイベントを追加するのは時間の浪費になるだけでなく、利き手に文字通り痛みを伴うこともあります。紙のカレンダーユーザーにとって、定期的なイベントの次に大きな悩みの種となるのは、スケジュール変更ではないでしょうか。紙のカレンダーでは、日付を消したり書き直したりといった手間がかかりますが、カレンダーアプリでは小さな日付スピナーをスクロールするだけで、スケジュール変更後のイベントを調整できます。また、Fantasticalアプリであれば、ドラッグ＆ドロップ機能が追加されているので、タスクを新しい日付にドロップするだけで済みます。

iPhone と iPad の両方で、Fantastical のドラッグアンドドロップ機能により、イベントのスケジュール変更が簡単になり、リマインダーをドラッグアンドドロップして新しい期限を設定することもできます。iPad でのドラッグアンドドロップのサポートは、もちろんより広範囲に及ぶため、イベントやリマインダーを Fantastical から任意のアプリに取り込むことができます。イベントを Mail.app の作成フィールドにドラッグすると、ICS ファイルとして送信されます。イベントをテキストエディタに追加すると、場所データ、メモなどのすべての添付情報を含むように拡張されます。同様に、他の場所にドロップされたリマインダーには追加のメタデータも含まれます。他のアプリから Fantastical にテキストをドロップして新しいイベントを作成することもできます。イベントを作成したい日にテキストを置いてドロップするだけです。テキストは新しいイベント作成ダイアログに事前に入力されるので、その場で詳細を追加するか、[追加] ボタンを押して完了することができます。

iOSでドラッグ＆ドロップをサポートする新しいアプリの登場ペースは、期待できるものがあります。サードパーティ開発者にはまだまだやるべきことがたくさんありますが、私たちが日常的に使う主要なアプリすべてが、可能な限り自然な方法で情報を送受信できるようになる日が急速に近づいています。

Fantastical は iPhone および iPad の App Store で入手できます。