開発者兼ミュージシャンのスティーブン・コイル氏が、顔の表情だけでハンズフリーでPDFのページめくりができる新アプリをリリースしました。PageTurnと名付けられたこのアプリは、Face IDをサポートするすべてのiOSデバイス（iPhone X、XR、XS、XS Max、そして2018年モデルのiPad Pro）に搭載されているTrueDepthカメラシステムの性能を活用し、顔だけでPDFのページめくりを可能にします。

ページめくりを制御する顔のジェスチャーには、デフォルトの「口のコントロール」と「ウインクのコントロール」の2つのオプションがあります。口のコントロールは口の動きをトラッキングすることで機能します。右に動かすと1ページ進み、左に動かすと1ページ戻ります。ウインクのコントロールは、右ウインクでページを進め、左ウインクでページを戻します。Pag​​eTurnでは、これらのオプションの感度を調整できるため、各ジェスチャーを自分にとって最も快適なものにカスタマイズできます。最初はこれらのジェスチャーでページをめくるのは少し違和感がありましたが、私の経験ではすぐに慣れました。

PageTurnは主に音楽家のために設計されました。音楽家は両手が楽器を演奏している中で楽譜のページをめくるという、面倒な作業を強いられることがよくあります。しかし、あらゆるPDFファイルに対応しているので、読者もハンズフリーでページをめくることができます。PDFファイルは、左上隅のインポートボタン（ファイルピッカーが開きます）からアプリに取り込むことができます。また、別のアプリでPDFを開いている場合は、共有シートを使ってPageTurnにコピーすることもできます。

PageTurnはシンプルなユーティリティですが、特にミュージシャンやアクセシビリティを必要とするユーザーなど、その恩恵を受けられる人にとっては、これまで不可能だった一般的なタスクを新たな方法で実行できる、革命的なツールとなる可能性を秘めています。このアプリは、インディー開発者の創造性の輝かしい例です。